世界科学データシステム(WDS)事業 WDS関連情報
世界科学データシステム(WDS)は、国際科学会議(ICSU)と協力して進めている科学データの保存・活用のための国際事業です。NICTでは、WDSの国際事務局(IPO)をホストしています。
世界科学データシステム(WDS: World Data System)について
- 世界科学データシステム(WDS: World Data System)は、科学界の国連と呼ばれる国際科学会議(ICSU: International Council for Science)が実施している、科学データ(ベース)に関する国際的取組の高度化を目指すプログラムの事です。
- 本プログラムは平成20年(2008年)10月に国際科学会議の総会において設置が決定されました。
世界科学データシステムの理念と目標
- 世界科学データシステムの理念と目標には、以下のものが掲げられています。
- 「品質管理された」データの「原則無償」での提供
- 研究に利用可能なクオリティ(精度や信頼性)の確保
- 長期的展望に立ったデータ管理体制の確保
- 人類資産としての貴重な科学データの長期保存
- 分散的な管理態勢の下での、共通性・相互運用性の向上
- 各国・各研究機関の取組をベースにした、分散型システムが基本。ただし共通性や相互運用性は追求
- 多分野横断型研究への対応
- より多分野に渡る横断型の研究へのニーズを反映
- 世界の特定地域に偏らないデータ活動
- 発展途上国等も含め、データの偏在を解消
- 「品質管理された」データの「原則無償」での提供
これらの理念を具体化する各国・関係研究機関の連携態勢の構築を目指すものです。
- NICTと国際科学会議(ICSU)は、本プログラムの実施主体となる国際プログラムオフィス(IPO: International Programme Office)に関する協力文書を、平成23年(2011年)7月に締結いたしました。現在、国際プログラムオフィスはNICT内に設けられ、また同オフィスに着任したExecutive DirectorであるDr. Mustapha MOKRANEが平成24年(2012年)3月から活動を開始しています。